ラブラドールレトリバーとは – 星は輝く〜犬と子供と、おでかけ手帖〜

ラブラドールレトリバーってどんな生き物か知っていますか？

犬を飼っている人ならなんとなく分かるだろうか。
あまり馴染みのない人でも“盲導犬の犬”というとイメージできるだろうか？

ラブラドールは盲導犬や介助犬、探知犬などをこなす姿をよく目撃されることから非常に賢い印象を持たれる。

ペットショップなどでも「賢くて大人しい」などど記載される。

実際に飼ってみると賢いことは間違いないのだが、それよりも『無邪気』『やんちゃ』と言う方が当てはまる気がする。それ故に飼ったことのある人は「3歳まで怪獣だ」とも話す。

私はラブラドールに対して
“すべてのものに興味があり、すべてのものも自分に興味があると思っている犬”
という印象を持つ。
“世の中好きなもので溢れているから楽しい！”
と思って生きている生き物だと思う。
つまりハッピー野郎。
そしてそのすべてに全力で向かっていく。
そんな犬種だ。

何でも興味があるので机の上のものや家の壁もその対象。
おもちゃかな？と咥えて、落としたり、破いたりすることが
なんか楽しい！になる。
その際にはしゃいで壁にぶつかり、穴が開いたらそれも
なんか楽しそう！となり、
穴を広げたりする。
全力で遊ぶため、気づいたら財布やケータイ、家の壁がボロボロなんてこともある。
インスタで繋がるラブ友もよく被害に遭っている。

さらに散歩中、なにあれ！？となればその方向に向かってまっしぐら！
飼い主が引きずられても気にしない！
奴らは大型犬だからやたら力が強い。
成人男性でも不意を突かれると転ぶだろう。
女性なら構えてても引っ張られる。
それくらい力が強い。
インスタで繋がるラブ友もよく被害に遭っている。パート2

ラブラドールの紹介には
穏やかで優しく人に懐きやすい。とか
賢くフレンドリー！とか書かれることが多く、そのイメージで飼い始めた人は軒並み被害に遭う。
どの犬もそうだが、気安く飼うのはオススメしない。

ではラブラドールの紹介文やイメージは嘘なのか？
と言われればそれも違う。
やんちゃで遊び方が分からないうちは甘噛みしたりするかもしれない。
でも攻撃性はないことがほとんどだろう。
誰かを傷つけようとか攻撃しようという気配は他の犬種と比べても明らかに少ないと思う。
あるドッグランのオーナーから聞いた話だが、
「いろんな犬種のオフ会をするが、ラブオフ会で血が流れたのを見たことがない」とのこと。
他の犬種ではよくあるらしい。

また忘れてはいけないのは職業犬として活躍しているワンちゃんは適性検査をして、その上で相当なしつけを施されている。
だから従順で大人しくみえる。
逆に言えばしっかりしつけができればイメージ通りの犬になる。
我が家はしつけについていろいろ試した方だと思う。
その上でうちの愛犬はイメージ通りのラブラドールである。
人懐っこくフレンドリー！
いたずらもなく、穏やかで優しい！

我が家のしつけ術については後日お話しよう。

ラブラドールをしつけすると
職業犬にラブラドールが向いている理由がよくわかる。

私は『犬はどの犬種も賢い』と思っている。
なのに職業犬にはラブが多い。これはその犬種が向いているかいないかの差でしかない。

例を挙げよう。
あなたの家の愛犬は帰宅時しっぽを振って迎えてくれるだろうか？
多くの犬種が迎えてくれるだろう。
これがラブだと別の部屋から帰って来るだけでも迎えてくれたりする。
いや、家にはいたよ？と伝えたくなる。

柴犬の飼い主は驚くのではないだろうか？
私は実家で柴犬を飼っているが帰ってもソファで寝たまま一瞥されるだけというのを経験している。
それに比べると大きな違いだ。
見えなかった飼い主が見えただけで嬉しくなる犬。
それがラブラドール。

またしつけ本などで『おやつなどで釣らないで、飼い主がご褒美に！』なんて書いてるのを見たことないだろうか？
私はこのことを見聞きする度にそれは難しいだろうと思う。
飼い主に撫でてもらうのも嬉しいだろうが、
おやつの方が嬉しい！お肉系ならなお嬉しい！！
と思う犬もいる。その方が多いのではないだろうか。
それこそおやつもないのに呼び戻せる柴犬なんて絶滅危惧種だと思う。
犬は賢い。ご褒美と指示を聞くことを天秤にかけてどちらが良いか判断できる。
それくらいのことは当たり前にわかる。
だから飼い主ご褒美作戦はかなり難易度が高いと思っている。

しかしラブラドールならかなり楽になる。
飼い主に限らず、人に撫でられる喜びが大きく、その満足感が他の犬より高いと感じる。
そして行動することのハードルが低い。
寝ているのに起きて動くことへの抵抗が少ない。
「飼い主に呼ばれた！なんか分からないけど楽しそう！」
みたいなイメージで行動する。
そして「構ってくれた！ラッキー！」とも感じてくれる。
まさに飼い主がご褒美だ。

ラブラドールレトリバーの起源はカナダのニューファンドランド・ラブラドール州にある。
もともと漁師の捕った魚を回収する役割を持った犬で
その後イギリスに渡り現在の犬種が確立された。
イギリスでも猟師が撃った水鳥を回収する使役をこなした。
元から人に付いてなにかをすることが得意な犬ということだ。
ちなみにレトリバーの意味は回収 (Retrieve) からきている。

この名残もあり、泳ぎは得意で、ボール遊びもしっかり持って帰ってくるようになる。
冬でも泳いでいた犬であり、寒さも強い。
つまり雪遊びも問題ない。

ラブラドールをオススメする理由で
人に懐きやすいというのはもちろんだが、
もうひとつ挙げると“犬を飼ったらやりたいこと”が全部できるというのも重要だと思う。

家では抱っこして一緒に寝れて
ドッグランでも遊べて
夏は川や海で水遊びもできて
広場や河川敷、庭でボール遊びもできて
冬になれば雪遊びにも連れていける。
ノーリードでも逃げることもない。

最高のパートナーと呼べるだろう。

その証拠にイギリスやアメリカでは一番人気の犬種である。

飼うことに覚悟は必要であるが、その覚悟があるならぜひラブラドールを迎えてほしい。

P.S.
昔、AKB48がラブラドールレトリバーという曲を発表した。
発売当時は気にしていなかったが、ラブを飼い始めて思い出した。
改めてMVを見るとイエローラブがメンバーを引き連れて浜辺に向かう。
浜辺に着いたメンバーは水着で踊るメンバーと遭遇。
次の瞬間、浜辺に駆けつけたメンバーが水着のメンバーに向かって走り出す。
驚く水着のメンバー。
画面が切り替わると駆けつけたメンバーたちは実はワンちゃんたちだった！？というような描写に変わる。
ここで疑問！
なぜ全部ラブラドールにしなかったんだ！！
メンバーが抱っこできないからか？
予算の問題か？
ラブなら海で遊んでる様子も撮れただろうに！
それにしてもまゆゆはアイドルの中のアイドルだな！